Weekly IORIBINA!!

やっぱいいね、時かけは。

今日地上波放送でしたね。
うん、やっぱ面白い。
細田監督はデジモンで知っていましたが、やっぱつくりが細かくて好き。
監督の世界がうまく時かけにあっているから、最高ですよね。

とはいえ、2006年版はいままでの話ではなく、未来の話。
主人公の紺野真琴は前作の主人公の姪という設定。

だから、この作品での大本はかなり違ってますよね。
この時かけは真琴の主観物語で、真琴が見ている世界しか移されていない。
だから、時がねじれるかもしれない、未来が変わるかもしれないなんて問題は入ってこないんです。
あくまで真琴がどうするか。
真琴が未来をやり直して、真琴が過去をやり直す。
この映画で描かれているのはそれのみ。

それは正解だったかもしれません。

だって、そうじゃないと紺野真琴っていう人間が主人公にはなれないでしょう？
だから、あくまで真琴の物語。
それ以上でもそれ以下でもない、真琴という女子高生の生活を描いている。

ものすごい繊細な作品で、同時に思い切ったことをやってのけた作品だろうなぁ、と思います。
主人公の中の世界で終わらせる。
タイムリープなんていう非日常的な能力を持ってしまえば世界が変わってきそうなものを。

だからこそ、すごい！




いつか、こんな等身大の物語を書けるようになりたい。
そう思いながら、見るのです。