Weekly IORIBINA!!

古本屋でいい漫画買うと得した気分になる。

そう思う人は庵と同類ということで。
残念でした！ご愁傷様！お友達になってください！！
まずは漫画喫茶で好きな本についてお話しましょう！！！

東京に来てから金の使い道が異常に本に向くようになった。
じっさい、こないだの記事に書いたように、借り物のアパートには無駄に漫画と文庫本と雑誌がひしめいている。
ひしめいている、というほどではないけれど。
他の人に比べると多いと思う。
たぶん。
しかし、親の金なのに、飯食うための金なのにねぇ。
いいじゃん、読みたいんだもの。
消費者だから、日本経済を消費でうるおすのさ。
微々たるものだけどな。
で、話は唐突に戻るけれども、最近面白い漫画を二本見つけた。
今回は古本屋ってタイトルにしてるけど、実際中身は漫画レヴューなんですよ。
ええ、ごめんなさい。
昨日更新のはずなのに今日更新してごめんなさい。
もうだめだ、本格的に何もしないことに違和感を感じなくなり始めている。。。
うん、明日から。
明日からがんばれば。。。
いいよね？















よくねーよ。



で。
今回紹介するのはこの二つ。


GIANT KILLING

マイガール

で、まったく関係ないんだけど、この二冊を買う経緯なんかを少し。
この間無性にカウボーイビバップの劇場版DVDが欲しくなって、中野に行ったんです。
中野、ブロードウェイとかついてるやつですよ。
NYに失礼なところです。

大好きだけど、中野。

で、そんとき誘った友達が今「キャプテン翼」を読んでるらしくて。
久々に「そういや好きだったなー、スカイラブハリケーン」とか思ったわけですよ。
全巻そろえてたのが確か小学生２、３年だったから、実に１２年前。
いやー覚えてるもんですね、技名。
衝撃的だったもんね、クロスバー（あってる？ゴールの上のポストね）にのるなんてね。
今でこそ、「何その曲芸師」って感想ですが。
昔はあれで「すげーかっくいーーーーーーーー！！！」
って思ってたんですからね。
昔の俺、万歳。
で、その後久々にサッカーゲームをいとこの家でしたもんだからサッカーがやりたくなって、というか見たくなって。

っていうかサッカーに触れたくなって。

色々古本屋で物色していたら見つけたのが、

「GIANT KILLING」

なんですよ。
これが結構面白い。
大抵スポーツ物って主人公を選手に据えて、何か得意技とか持たせて進めることが多いんですが。
この漫画のいいところは主人公が「監督」であることなんです。
いや、いまそう書いて思ったんだけど、どっちかと言えば主人公は「サッカーチームに関わる人々」なのかもしれないと思った。
俺いいこと言った。
主人公がコロコロ変わる、というよりは出てくるキャラの人数がサッカー選手にコーチに監督、広報、サポーター、そんで敵チームと多種多彩なのでそのたびに視点が変更されている感じなのです。

だから、この漫画は面白い。

読者は監督の立場も、選手の立場も、サポーターの立場も見ることができるので、自分が本当にその漫画の中の「試合」に入っているような、見ているような感覚に陥ります。
■■■
それに新しい切り口である「監督」も面白い。
デスノートから何かと頭を使った作品が好まれる風潮がありますが。
「GIANT KILLING」ではその点を「戦略」という形で見せている。
サッカー好きな人間はもちろん、危機的状況をどう乗り切るのか、を楽しみたい方にもお薦めの作品になっています。
絵柄が若干好みが分かれるかも知れないけれど。
弾けた絵、例えるならサンレッドとか、きれいではないけど、見せる絵が好きな方はお勧めです。
特に８巻？の椿のシーンなんかマジでサッカーやってる、かっけぇ！！！
と思ってしまいましたよ。
ふぅ。


で、もう一つの

「マイガール」

について。

隔月で連載しているらしいんだけど、この作品。

GIANT KILLINGと正反対のような繊細な絵柄と、毎回表紙のきれいな水彩画が特徴な佐原先生の漫画です。
佐原先生のはビレッジヴァンガードで「ほしのこえ」を見てから綺麗だなぁと思ってたんですが。
今回初めて購入。

なんか読み切りが多いと聞いていたのに単行本続き物があると聞いて買ってしまったのが、「マイガール」です。

話としては、昔付き合っていた人が留学した時からずっと思い続けていた主人公が、ある時その人の死を知ります。
死んでしまったあの人を悲しむ主人公に残されたのは、その誕生すら知らなかった自分の「娘」でした。
「妻」と「母親」の死から、始めてつながる「父親」と「娘」の絆の物語。

それがマイガールです。
と、簡単な紹介をしたのだけれど、最近こういったきれいな話を見るのが大好きになっています。
顎髭蓄えながらこういう漫画見ていいよねー、とか思っちゃっているのです。
死ねばいいよ、俺。
でもこの漫画は結構面白いです。
簡単な「家族」ではなく、互いに辛い傷を持って出来た「家族」の話。
妻、母親という家族の重要な人物を欠いて出来てしまったこの家族は、それでも楽しく、温かく生きていこうとするのです。
辛いことだけど、こうすれば乗り越えられるよね、という話がホンワカさせてくれるのですよ。
うーん面白い。
また、絵柄も綺麗で、どちらかと言えば少女漫画系の絵だと思うんですが、男が読んでもいいじゃない！と思います。
まぁ連載雑誌は青年誌みたいですし。
ハチクロといい最近はこういう系に弱い。
ハチクロまだ買ってないけどね。


つーことでお勧めです！
じゃー今回はここまで。
もう２００８年も終わりに近いですね、恐ろしい。
時間が早く進み過ぎているような気がするのですけれど、庵の勘違いでしょうかねぇ。
ああ、年をとるってこういうことなのかもしれない。
若く生きよう、気持ちだけでも、せめて。

そう願いたい庵です。




次回更新は来週金曜を予定！！
読んでいってね！！